人は誰でも、必ず老化する。
これは自然現象であり、仕方ないこと。
まだまだ若いと思っていても、気がつくと視力は落ち、耳も聞こえにくくなる。
メガネをかけ、補聴器を使えばその機能を補うことはできる。
しかし、足腰が弱って長い距離を歩けなくなる。車の運転も危険となり免許を返上せざるを得なくなる。こうなると、結構大変だ。
自分一人では、日常生活に必要な買い物にも行けなくなる。
そのうち、お買い物ロボットが開発され、一家に一台ロボットがあるということになれば別だが、それまでは誰かに支えてもらうことが不可欠となる。
同居する家族がいればいい。今の核家族化が進んだ時代に、家族に頼ることもままならない。
離れたところに住む成人した子どもたちがいても、親の介護のために実家に戻ることは困難な場合が多い。子どもたち自身の生活を維持しなければならないからだ。
そういう高齢者が、誰かの支えを受けながらも、今まで通り住み慣れた自分の家で住みたいと思ったとき、わたしたちが住むまちにどれでかの支え合う仕組みがあるだろうか? もし、そんな仕組みがあったらどんなに助かるだろうか?
そのような仕組みを作るためにまず必要なことは、その町に住む住民同士がお互いに顔見知りになることである。
顔見知りになって、お互いおしゃべりができるような関係構築ができれば、ちょっとしたお買い物を頼むことはできるかもしれない。
顔見知りになると言ったって、それはなかなか簡単ではない。
普段から、一緒に話し合ったり共通の趣味を通して行動するなどの場が不可欠だ。
わたしたちは、そんなことを思って雀の学校を利用しています。