つくば市の人口はここ数年増加傾向にあり、今年の統計では25万人を超して水戸市に次ぐ県内2位の人口が多い市となっています。しかし、その人口構成を見ると、いわゆる高齢者とされる65歳以上の人口割合は20%以上と高齢化社会の実態を表していますし、その中でも高齢単身者割合は12.3と増加傾向にあることは県内の他地域と変わりありません。要は一人暮らしの高齢者がこれからも増えていくことが予想される中で、住み慣れた我が家でこれからも安心して暮らしていけるにはどうしたらいいか、これはつくば市の抱える大きな課題と言えるでしょう。
例えば、一人暮らしの高齢者にとっての悩みの一つが移動手段の問題です。
バスの運行本数はどんどん減らせれ、私の住む団地の場合ですと、ここから出るつくばセンター行きバス路線は廃止され、土浦駅に行くバスの本数はほとんど半分以下になってしまいました。その結果、例えばつくば市役所に行こうとすると、一旦土浦駅行きのバスに乗り途中でつくばセンター行きのバスに乗り換える、さらにそこからTXで研究学園駅に行きさらに歩くと言うことになります。何時間もかかります。同じような問題は、他の地域でも起き得ます。
もっと気軽に利用できる公共の交通手段はないのでしょうか。
現在の交通システムが機能不全になってきた場合、それに代わる移動手段は、いくつか考えられます。今年1月にはつくば市で自動運転バスの実証実験が行われました。しかし、解決していかなければならない課題も多いと聞きます。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20240119/1070023240.html
今は自家用車を使っている人も、いずれ運転免許を返納しなければならない時が来るでしょう。そのことを今から考えておかなければなりません。例えば、つくば市内を走るつくバスのより効率的な運行方法を考えるというのもその一つでしょう。誰も乗っていないつくバスの走る姿を見ると悲しくなります。路線やバス停の位置を利用者ニースに合わせてダイナミックに変えることができれば、利用率も上がるかもしれません。新技術に頼ることも必要ですが、現実的に今からでもできることを皆さんと一緒に考えていきましょう。